Ⅳ-９集計値を条件とする検索

条件フォルダの検索条件の指定で、表のカラムだけでなく集計表のカラムも指定することができます。
集計表のカラムを指定することにより集計結果を条件とする検索が可能になります。

手順は次のとおりです。

集計カラムを設定する。
表示書式設定ウィンドウの【他の表】タブで「__集計表__」から集計カラムを参照し表示書式に設定する。表示書式に設定した集計カラムは、検索条件ウィンドウの検索カラムで選択可能になる。
条件フォルダの検索条件図に検索カラムに集計表カラムを指定した検索条件を作成する。

上記 2 と 3 の手順は、【集計】タブの「集計操作メニュー」の「カラムの値を検索条件にする」を選ぶと少ない手順で済みます。

売上データの分析で、一例を挙げます。
担当者別で売上げ金額を集計し、金額の大きい順に順位をつけ、順位の上位１０人を検索する条件フォルダを作成します。

１．フォルダ「担当者別売上げの順位」を作り、集計表示で、担当者を視点として売上金額の合計を求め、売上金額の合計に順位を付ける。

集計カラムの説明
見出し名	対象カラム	種類	集計方法	ソート	式
担当者	売上げ．担当者	視点		0
売上金額の合計	売上げ．売上金額	集計	合計	0
順位	売上げ．売上金額	拡張		1	集計順位('売上金額の合計')

集計カラム「順位」は「集計操作メニュー」→「集計追加」→「順位」で作成する（「Ⅳ-２-(２) 集計追加」を参照）。

２．集計表のカラム「順位」にマウスのカーソルを置き右ボタンのクリックで「集計操作メニュー」を表示し「カラム○○の操作」→「カラムの値を検索条件にする」を選択する。

３．検索条件ウィンドウが表示される。
　検索カラムにはカーソルを置いた集計カラム名が、比較文字列には集計値がセットされているので、比較文字列を ”10”、比較方法を ”と等しいか小さい” に設定し、順位が１０位以内のものが検索されるようにし、"フォルダを新規に作成" を選択して「ＯＫ」ボタンをクリックする。

４．「OK」ボタンをクリックすると、フォルダ「担当者別売上げの順位」の下にフォルダ
「順位 <= 10」ができる。クリックすると順位が１０位以内のものが検索される。

　「集計操作メニュー」の「カラムの値を検索条件にする」は、上で述べた手順の２と３を、検索条件を指定するだけで行える。

次に、「集計操作メニュー」の「カラムの値を検索条件にする」を使わないで設定する例を示します。

上と同様に、担当者別で売上げ金額を集計し、金額の大きい順に順位をつけます。
今度は順位の上位１０人とそれ以外で商品名別で売上金額を集計し比較してみます。

上の１．と同じようにフォルダ「担当者別売上げの順位」を作る。

２．フォルダ「担当者別売上げの順位」の表示書式に集計の「順位」を追加する。
　「集計操作メニュー」の「集計値条件のフォルダ作成」を実行した場合は既に設定されている。

表示書式の一番下に追加される。

３．フォルダ「商品名」を作り、商品名を視点として売上金額の合計を求める。

集計カラムの説明
見出し名	対象カラム	種類	集計方法	ソート	式
商品名	売上げ．商品名	視点		0
売上金額の合計	売上げ．売上金額	集計	合計	1[降順]

４．フォルダ「商品名」の下に、条件フォルダ「１０位以内」を作り、集計表の順位が１０位以内のものが検索される条件をつける。

検索条件＝＞

５．また、フォルダ「１０位以外」で集計表の順位が１０位以外のものが検索されるフォルダを作り、「Ⅳ-３-(２) 集計表比較」にし、フォルダ「商品名」、「１０位以内」、「１０位以外」を同時に開き複数集計すると、売上金額の全体、１０位以内の担当者の売上金額、１０位以外の売上金額が商品別に比較できる。

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